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アメリカの大統領選:選挙人について調べてみた

アメリカの大統領選挙は、間接選挙の形式をとり、選挙人団(Electoral College)を通じて行われます。このシステムでは、一般有権者が直接大統領を選ぶのではなく、各州ごとに選ばれた選挙人が大統領を選出します。選挙人団は合計538名から成り、その数は各州の連邦議会上院議員(各州2名)と下院議員の合計数に基づいて決まります。例えば、カリフォルニア州は55名、ワイオミング州は3名の選挙人を持ちます。

選挙日は11月の第1月曜日の翌火曜日で、有権者は各州で大統領候補者に投票します。この投票結果に基づき、その州の選挙人が大統領候補に投票します。ほとんどの州は「勝者総取り」(winner-takes-all)方式を採用しており、その州で最も多くの票を得た候補者が全ての選挙人票を獲得します。ただし、メイン州とネブラスカ州は例外で、選挙区ごとに選挙人票を割り当てます。

選挙人の投票は12月に行われ、選挙人の過半数(270票以上)を獲得した候補者が次期大統領に選出されます。選挙人団の制度は、州ごとの影響力を均等にし、大都市圏に偏らない選挙を目指すためのものですが、一般投票数(popular vote)と選挙人票の結果が異なる場合があることから、しばしば批判の対象ともなっています。

選挙人団の結果は1月に連邦議会で公式に集計され、これにより正式に大統領が確定します。

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