先週末にデービッド・アトキンソン氏の新・所得倍増論を読んでみました。かなり詳しいデータで日本の現状を淡々と示していますね。主なデータは以下の通り。
一人当たりGDP=世界27位〈なんと先進国中最下位!)
一人当たり輸出額=世界44位
一人当たりでみると、経済大国って言われると何それ?ってレベルですし、輸出も全然ですよね。かつて経済大国となれたのは、人口ボーナスの恩恵を受け、一人当たりの生産性の低さを人口の多さでカバーしてただけなんですね。
だから、アトキンソン氏は、この衰退の原因を人口ボーナスに頼っていて、組織の生産性を上げるための変革をしてこなかった経営者だと述べています。その解決策として、政府が企業の株を買って、大株主の立場から生産性を上げるべき改革をするよう促すってことですね。
ただ、問題はそこまで単純じゃなくて、日本の解雇規制が厳格である以上、なかなか生産性の低い社員を解雇できないんですよね。だから、結局飼い殺しとなり、窓際社員が生まれてきます。
生産性を上げるには解雇規制の緩和も重要ですね!