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アメリカ・ボストンで西田潤さんの作品”絶”について学ぶ

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ボストン美術館に行ってきました

先日、諸用でボストンに行ってきたんですが、その中でボストン美術館を訪問する機会がありました。村上隆氏の特設展をやっていて、きゃりーぱみゅぱみゅの音楽も流れていたりして、良くも悪くも日本のポップカルチャーを海外の方に分かりやすく翻訳して伝えているのだなと感じた次第です。

ゴーギャンやモネなど有名作品が多数

有名どころではゴーギャンの「私たちはどこからきたのか」や、モネの「le japonaise」があって、世界史の教科書にのってたものだと感慨深く、生で見ると迫力がすさまじいものでした。ゴッホの「ポストマン」はどうやら日本に貸し出しているみたいでなかったです。残念残念。

会場はとても広く全部回りきるのに5時間もかかりました。やっぱりアメリカの美術館はスケールが違いますね。途中迷子になっちゃって何度も学芸員さんに道を尋ねちゃいました。学芸員さんと会話してたら、テラスハウス見てるとのこと。アメリカでも人気なんですね笑

西田潤さんの作品『絶』がひときわ輝いていた

その中でひときわ目を引いたのが、西田潤さんの陶芸作品「絶」でした。ボストン博物館では常設展示されているようです。私たちの想像する陶芸(たとえば、有田焼や伊万里焼のような常識的なもの)ではなく、生のダイナミズムを感じる想像的作品で直感的にビビッとくるものでした。

西田潤さんとは?

作品横の説明を見てみると、京都精華大学陶芸分野で若くして頭角を現し、国内外の陶芸関連の賞を獲得した新進気鋭の日本人陶芸家でしたが、若くしてインドネシアで夭折されたとのこと。

西田潤さんはなぜ夭折されたのか?

インドネシアにおいてJICAと西田氏の所属大学による、インドネシア伝統の陶芸手法保存プロジェクト参画中に亡くなられたそうです。

西田潤さんの作品を日本でも見てみたい

生で見ると迫力がものすごくて、氏の遺した作品をもっと見たいと思っていますので、日本でも彼の個展あるいは作品の飾られている博物館があったらぜひ見にいきたいですね。西田さんが生前在籍していた大学は京都精華大学なので、そちらに行けば何か手掛かりはあるでしょう。京都へ遊びに行く機会があれば立ち寄る予定です。ボストン美術館に飾られていた有名な美術品の中でもひときわ輝いていましたし、これからもずっと人々の記憶に刻まれるであろう(少なくとも陶芸のことを全く知らない私の心にも深く響いた)作品でしたので。

それにしても、ボストンでの西田さんの作品の取り上げられ方が盛大であっただけに、もしかしたら日本よりアメリカの方が彼の作品は有名かもしれないと感じました。海外から日本文化を学ぶという貴重な体験をすることができました。

 

西田 潤
青幻舎
2006-05

 

 

ということでみなさんもぜひ西田潤さんの作品を見に行ってくださいね。

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