日本が嫌だから海外脱出するんじゃなくて、日本でも海外でも活躍できる人材を目指したらいいんじゃないかなって話

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ちょっとマインドセットの問題なのかなって思うんですが、移住したいって方の中にも色んな種類があるのではと思います。

たとえば、日本を何とか脱出したいと思っている人(なかなか日本の「和をもって日本をなす」価値観になじめない、日本の労働環境がひどすぎる等)、自分のやりたいことを達成するために海外に行きたい(アメリカの場合なら、宇宙工学学ぶためにヒューストン、CS学ぶために本場のシアトルやシリコンバレー、国連入って途上国の貧困をなくしたいからNYで開発学専攻)など様々かなって思います。
※もちろん両者は必ずしも独立するものではなく、オーバーラップしている場合が往々にしてあるけれど。

このうち、前者は、やっぱりなかなか(少なくとも日本では)活躍できないのかなって思います。というのも、日本を何とか脱出したいということが主目的となってしまい、海外に脱出して何をやりたいかが明確でないからです。たとえば、ビザをとりやすいっていう理由でエンジニアリング専攻したり、寿司職人になったりしても、それが自身のやりたいことと明確にマッチしているとは限らないので、仕事に対する充実感ってのは得られにくくなると思います。
※日本の企業は一般的にジョブローテーションを主とするゼネラリスト養成に力をいれており、それはそれで満足感を得にくいっていう問題もありますが。。

それと消極的な逃げの姿勢が身についてしまい、人生が詰みやすくなってしまうと思います。日本を脱出したいと思う時期ってのは大体高校卒業後や大学卒業後だと思うのですが、就活では一般的に新卒カードが重要視されており、それを逃すとなかなか挽回するのは一筋縄ではいかなくなってしまいます。そもそも、就活で海外で働きたいっていっても、なんで海外で働きたいかっていう理由が明確じゃないと受からないしね。

ただでさえ、海外からの移民に対する締め付けが世界的に厳しくなっている世の中なんで、つたない外国語を用いて不安定な地位で働いても、将来がなかなか見えづらいという問題もはらんでいますしね。

ですから、現段階で前者の方は、自身がなぜ海外に移住したいか、その目的を明確にするとともに(※移住という手段を目的化しない)日本だろうがアメリカであろうがアフリカであろうが、どんな地域でも活躍できる、そんな人材を目指してほしいと思います。

そうすれば道は開けてくると思いますし、どこへ行っても必要とされる人材となるんじゃないんでしょうか。

進路に悩むこの時期、いろいろ思うところがある方もいらっしゃるかと思いますが、参考になれば幸いです。

日本を脱出する本
安田 修
ダイヤモンド社
2011-08-05


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