みなさんご機嫌いかがでしょうか。巷では鬱漫画として知られている『おやすみぷんぷん』を読んだ感想についてお伝えします。(一時期ヴィレッジヴァンガードに平積みされていたのを覚えていますが実際に読むのは今回が初めてです。深い考察は他の方が詳しくまとめられているのであくまで個人の感想をお伝えします。)
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村上春樹の『ノルウェイの森』を彷彿とさせる
全巻見終わった感想としては村上春樹の『ノルウェイの森』を彷彿とさせましたね。ヤンデレの女の子と恋に落ち、その女の子が自ら命を絶つくだりは村上春樹ワールドを漫画におこしたような感じかなと。
ぷんぷんはイケメンじゃないとこういう展開にはならない
流されやすく積極性のないぷんぷんが、色々な女の子と親しくする様は、ああこれは村上春樹のやれやれ系イケメンハーレムものなんだって気がしますね。ぷんぷんイケメンだったり、あるいは少なくとも男性的な魅力がないとまずこういう展開にはならないですからね。
正直、ぷんぷんの悩みはそれほど深くないと感じた
当人から見たら深い悩みであっても、今の時代、片親だったらDV離婚っていうのもよくある話なので、巷でいうほどの鬱感や絶望感というのはそれほど感じませんでした。周りからみるとまだ若いし、フリーターではあるものの(将来有望な?)漫画家のアシスタント兼構成作家として活躍しているのであれば、ただちょっと落ち込みやすい性格でみなさんから大切にされているのかなと。
だめ連っぽさがある
昔、だめ連がだめな人たちで集まる団体を作ったことがありましたが、この中心メンバーが早稲田卒、ホスト経験あってコミュ力抜群っぽかったので、これはだめじゃないんじゃないかなっておもったことがあって、もしかしたらぷんぷんもその類なのかなと。あなたの絶望はあなたにとって、とても深いものだと思いますが相対化するとなんでこんなことでうじうじしているのかなって思いますね。
鬱エンドではなくハッピーエンドだったと思う
ヒロインは母親の呪縛から解放され、手負いではあったものの(おじさんがかつていた)約束の地、鹿児島にぷんぷんと二人でたどり着きましたね。約束を果たしたこと、母親の呪縛から解放されたこと、そしてそれに対する責任を彼女自身がとったことは彼女なりのけじめの付け方だと思います。
また、主人公にしても、警察に捕まったあとも、元の漫画家の女の子の鞘におさまり、みんなから大切にされている様はまさにハッピーエンドだったなって思いますね。
ということで今日はこんな感じです!