【特集】2018年台湾国民投票速報

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みなさんご機嫌いかがでしょうか。さて、今日は台湾で先ほど行われた国民投票の結果を速報します。選挙も併せて行われていますが、与党民進党大敗(”花媽”陳菊の地盤であった高雄まで落とす厳しい展開)、野党国民党大勝、4年前圧勝してた無所属の台北市長柯P大苦戦など、歴史的な選挙です。台湾政府の中央選挙委員会のサイトを参考にしたので、中国語に自信のある方はこちらから直接リンクにとんでください。

火力発電所の発電量を毎年1%縮小

賛成多数(火力発電縮小)

石炭を主燃料とした火力発電所建設や拡張を中止するためのエネルギー政策の導入

賛成多数(代替エネルギー政策の導入)

3/11の原発事故で被害を受けた福島、栃木、群馬、茨城、千葉の農作物輸入禁止政策の維持

賛成多数(輸入禁止政策継続)

結婚を男ー女間に制限とする民法の婚姻規定に同意するか

賛成多数。(従来の婚姻制度の維持)

義務教育(小、中)でLGBT教育を実施すべきではないと思うか

賛成多数(LGBT教育は義務教育で実施されず)

男女の結婚以外の形式(筆者注:事実婚など)でともに住む権利の保護に同意するか

賛成多数 (結婚以外の形でも権利拡大へ)

「台湾」という名称で東京オリンピックなどのスポーツイベントに参加することに同意するか

反対多数(従来通り、中華台北、あるいは台北特別行政区という呼称で)

民法で同姓間の婚姻関係を確率することに同意するか

反対多数(同姓間の婚姻関係は認められず)

ジェンダー教育は国の教育のすべての段階で行うことに同意するか

反対多数(ジェンダー教育認められず)

電機産業法95条1項「2025年までにすべての原発は完全に閉鎖されるべき」は廃止すべきか

賛成多数(廃止へ)

まとめ

国民投票の結果ですが、ご覧の通りバックラッシュですね。「私たちは、LGBTに対して不公平で、性教育を実施せず、火力発電も不要で、福島の原発事故による農作物の汚染を恐れているけど、それでも原子力を必要とする中国台北です。」って言っているようなものですからね。アメリカ含め、世界的なバックラッシュの流れは続くのかも。。

現民進党政権への不満なども国民投票の結果となって顕れてきたのかなと思います。とはいえ、国民の声を直接投票という形で届けられる台湾の選挙制度がかなりうらやましかったりもします。今回の内容は民意の顕れですので尊重すべきですよね。以上、速報です。

現代台湾政治を読み解く
若林正丈
研文出版
2014-04-01



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