財務省公文書ねつ造問題の一因は公務員の雇用の流動性が低いから

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みなさんご機嫌いかがでしょうか。今日もまだ春休み中なので、図書館で機械学習とデータ構造の勉強してました。春休み中に図書館の正門も改装していて裏門から入るという貴重な経験をしています。

さて、今日は連日世間を騒がせている財務省公文書ねつ造問題について私見を述べたいと思います。識者の方々が原因の追究をされていて、官邸の意向ですとか財務省のそもそもの隠ぺい体質ですとか様々な議論がございますが、今回はちょっと視点をかえて公務員の雇用の流動性という立場からお話ししたいと思います。

公務員の雇用の流動性は民間と比べると高くはありません。なぜかというと公務員は、文字どおり「公」の仕事を担当することから、職務内容が民間企業とかけ離れていることが多く、転職がなかなか難しいからです。若手職員であれば、公⇒民への転職も可能ではありますが、一定の年齢を経ると転職はとても厳しくなり、仮に転職できたとしても、待遇は公務員の頃よりも大幅に下がってしまいます。ですから、公務員になる方は終身雇用を前提として就職される方が多いですよね。

このような終身雇用(かつ年功序列)を前提とする公務員制度においては、仮に職員が上長から不正を行うよう暗に示唆された場合、自身の将来、そして雇用を考えた際に往々にして従わざるをえない、そういった状況に陥りがちです。特に、家族がいる場合で職を失い露頭に迷ってしまう、そんなことを考えると是が非でもやり遂げなければいけない、そういった考えを持ってしまうこともよくわかります。

ではどのようにすればこの問題を解決できるのかというと、やはり公務員にもゼネラリストであると同時にスペシャリストをめざしてほしいということです。たとえば、警察などの社会の安全や治安を守る業務に特化した公務員であれば、仮に退職した場合であっても警備会社等への転職は可能ですよね。

サイバーセキュリティなどのコンピュータ方面の技官として働いていた方であれば、民間の雇用の流動性の高いIT企業等で働ける可能性があると思います。

ですから、公務員は安定した職場環境に安住せず、プロフェッショナルなスキルを身につけ、場合によってはより雇用の流動性の高い職に就くこともいとわない、そういった覚悟で業務に臨めば仮に不正に関与しなければならない局面に陥ったとしても、毅然とした態度で接することができるのではないでしょうか。

要は公務員でもできるだけリスクを分散する努力はしようねって話です。

今日はこんな感じです。



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