みなさんご機嫌いかがでしょうか。今日はふと思い出した丸山真男についての話です。戦後を代表する政治思想家として(主に戦時中の)日本の政治機構を分析した方で、「無責任の体系」(「軍国支配者の精神形態」より)って言葉はご存知の方も多いのかもしれません。そのほかにも「超国家主義の論理と心理」や「日本の思想」などは有名です。
このように日本の政治学界では非常に名高い丸山真男ですが、最近ふと思うことがあって丸山真男って何で精神分析できるのかなってことです。丸山真男に心理学や精神医学(?)の素養があったか不明で
一見するともっともらしく明確に論を提起して多くの人の支持を得たけど、根拠のない可能性もあるのではってことです。というか診察をせずに精神診断ってできるのでしょうか?? この点は疑問ですね。。
(もちろん、心理学や精神医学を学んだことがなければこういった論考をしてはならないっていう狭いことをいうつもりはないんですが、それにしてもこんな言いきっちゃっていいのって思うこともあるのです。)
結局、マズローの欲求5段階説と一緒で一見するともっともらしく見えるけれども、その実、根拠のないことなのではないかと思った次第です。(たとえば、マズローの欲求5段階説の反例として、生活は不安定だけれど自己実現を追い求める篤志家はどんな社会でもいますしね。)
ということで本当に文系の学問は(再現可能な指標がなく、個々の価値判断に委ねられるという点で)難しいなと思った次第です。
今日はこんな感じです!
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