冬目景さんの『空中庭園の人々』読んでみたなど【感想】

みなさんご機嫌いかがでしょうか。今日は冬目景さんの『空中庭園の人々』を読んでみた感想についてお伝えします。

みなさんにぜひご覧いただきたいので、セリフ・画像・結末等への直接的な言及やネタバレはできるだけ控えさせていただきます。

『空中庭園の人々』とは?

空中庭園の人々
冬目景さんの短編集。オカルト・SFモノや学園モノ等全六編からなる

とりわけニッチなのが多いと感じた

以前読んだ冬目景さんの短編集『僕らの変拍子』では死神(疫病神?)もの、ロボットものを除くと、基本的に自身の生活に密接していてどことなく自分の身にも起こりうるかも知れないと考えていたのですが、今回のものはかなりニッチでいわゆる共感できる感じではなくて非日常・SFものとして読んで見るのがよろしいのかなと思います。

ご自身の趣味を全開に出された作品ということでしょうか。

身体を綿密に描くようになっていた

冬目景さんの作品ってあんまり身体を綿密に描くようなイメージはなく、どちらかというと線の細い男女のシチュエーション重視の展開がメインなのかなって思っていたのですが、身体を綿密に描くようになっていたのでこれは意外でしたね。

作者の中で(特に女性の)身体を綿密に描きたいという趣向の変化が生じたのではないでしょうか。それで今回の作品ではそういったシーンが描かれるようになったのではと。

『天国のドア』が面白かった

どことなく『羊のうた』っぽい、シリアス寄りな展開の『青密花』を本作品では推す方も多いのかなと思いますが、私は『天国のドア』がどことなく『ももんち』を彷彿とさせて好きでしたね。細かな関係性っていうのが短いページ数でも伝わってきて冬目景さんはこういったの書くのは本当にお上手ですね。

ミステリーよりもあるある的な関係性の機微が好きなので、やはり『天国のドア』が一番なのかなって個人的には思っています。

『天国のドア』ってユーミンの曲名なのですが、沙村広明さんといい、冬目景さんといい多摩美の方たちはユーミンがお好きですね。

ということで今日はこんな感じです。