中国人CS専攻学生のキャリア観

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皆さんご機嫌いかがでしょうか。今日はpresident dayで休講かと思いきや私の大学は通常通り授業でした。危うくさぼりかけました笑 先日ひいひい言ってやっつけた宿題も続々と返ってきて今のところ順調です。あとは三月初旬の中間テストの準備をすすめたいところ。特にJavaの教授は完璧主義者なので、やばそうな予感がぷんぷんしますね。

さて今日は中国人学生とご飯を食べていたら面白い話を聞けたので共有したいと思います。それはアメリカに留学しているCS専攻の中国人学生のキャリアプランです。私は、中国人学生は卒業後、アリババやテンセント等のIT企業に就職する人が多いのかと(就職する人が多いとの返答を期待して)質問したのですが、実際はそうではないとのことでした。

では、どういったキャリアが多いのかというと、博士課程まで出てアメリカの州立大学で教授職を目指す道とのこと。彼曰く、サラリーは民間企業と比べて安いかもしれないけど、プレッシャーはそれほどなく休暇も長いからということ。確かにアメリカの田舎の州立大学のCS学部では、教授の半分以上がインド・中国国籍の方が勤めていることがざらにあります。それとH-1Bビザは供給数が限られているのだけれども、大学の教授職はその制限を受けないので就職しやすいという事情もありますしね。

ただ、一つ気になったのは(これは日本で博士課程を目指す人たちにも言えることだけれども)、「教授」になりたいという動機が、「未だ見ぬものを発見し、それによって社会をより良いものにしていく」という積極的動機よりも、「(民間企業はきつそうですぐ辞めちゃいそうだから)できるだけ苦労せず、(象牙の塔に)引きこもって自分の好きなことをやる」という消極的動機に近いということです。

もちろん、「無駄な苦労は買ってでもすべき」なんてことはいくらなんでもと思うし、私自身も大学を出て働いた後で(社会をよりよい方向に変えたいという夢を抱え)修士に戻ってきているので、アカデミアを目指すという気持ちはとてもよくわかります。

しかし、これからの時代、「未だ見ぬものを発見し、それによって社会をより良いものにしていく」という目標を達成するために、従来の大学やほぼ国営の研究所が担ってきたイノベーションよりも、アメリカの大手多国籍IT企業等がもたらすソーシャルインパクトはかなり大きくなっていくのではないかなと思います。つまりは公から民へのパラダイムシフトってことです。

私はアカデミアの道を進むのを否定しているわけではないですし、もし博士課程進学という道が「未だ見ぬものを発見し、それによって社会をより良いものにしていく」という目標への一番の近道だとしたら、私自身も迷わずに突き進むと思います。

回りくどい言い方になりましたが、何が言いたかったかというと、楽そうだからという理由で易きに流れることなく、今後のキャリア観は常に自分の頭で考える必要があって、自身にとっても社会にとってもよりよいものになればと思った次第です。

それでは皆さん善き一日を!

アリババ 中国eコマース覇者の世界戦略
ポーター・エリスマン
新潮社
2015-10-19

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