スーパーニートのphaさんの事を知ったら、だめ連との共通点、そして相違点を見出さざるを得なかった。~日本のニート・ムーブメント雑考~

恥ずかしながら、ニート界隈で絶大な知名度を誇るphaさんについて昨日たまたまネット記事をみて初めて知りました。いくつかの記事や動画を見るにつれて、彼の生きざまは日本社会の多様性を推進する上での一つの指針になるのではと思います。(注:私はニートになりたいわけではないけれど。。)

phaさんとは?

元日本一有名なニート。もともと公務員だったけどニートに。ニート界のカリスマで著書多数。

phaさんの生きざまが示唆するもの

phaさんの運営するギークハウス(端的にいうと、ITとか美術とか一芸に秀でた人の集まるシェアハウス)は、社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)の機能を十分に果たしているからです。家族、職場とも関係があまり続かず、馴染めていない人たち。でも、人って社交的動物だから、時にはさみしいときがありますよね。そういった人たちが集まって共同生活する場をつくる。これって立派な居場所作りの一つだと思うんですよね。

こうした動きっていうのは実は前にもあって、それが早稲田界隈で活動していた「だめ連」だと思います。

だめ連とは?

働かなくてもいいじゃん、結婚しなくていいじゃんという既存の価値観へのアンチテーゼを提唱していた団体。本気で革命を起こそうとしていた。(たぶん今も起こそうとしている)

早稲田の同窓生であった神長さんと長谷川ペペさん(確かどちらかが元ホストでコミュニケーションにもたけていたし、スペックも高かった)が起こした団体で、「働かない」といった既存の価値観に対して、働くことよりも素晴らしい価値観って他にもあるよねって説く、ゆるめのアンチ資本主義的なムーブメントです。彼らは大学周辺の水たばこが吸える交流スペースあかねで緩いコミュニティを作ってました。世紀末にマスコミにも取り上げられたこともあり、ご存じの方もいらっしゃるのでは。

けれども、phaさんとだめ連には異なる点があって、だめ連はかなり政治色が強かったです。(当時の時代背景も加味しなければいけないのかもしれないけど。)たとえば、反体制運動(天皇制打破)とか学費値上げ反対運動とかいわゆるラディカルな左翼活動に従事する人が多い印象がありました。これは、だめ連と志を同じくするものであればいいけれど、その価値観を持ち合わせていない人にとっては、反体制的なやばい人達に見えるのではないでしょうか。正直、私の世代からすると過激である印象はぬぐいされません。(それでも彼らのパイオニアとしての問題提起は秀逸だと思いますが。。)

その点、phaさんの推進する活動は、社会の根本から変えていこうっていうラディカルさはなく、社会にそれほど馴染めていない人たちが、あくまで自分たちの手の届く範囲で相互扶助を行うっていう、より社会に受け入れられやすい形で純化されたのではないでしょうか。

日本のニート・ムーブメントっていうのも、日々成長しているかなと思います。パイオニアとしてのだめ連と、ニートの金字塔となったphaさん、そして今後はどのようなニート・ムーブメントが起こっていくのか、楽しみでなりません。多様な価値観が共存する社会、そういった社会をめざしていかなきゃですね!