いわゆる「出羽守(でわのかみ)」についてかんがえてみた。~帰国子女に対する足かせ?~

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みなさん「出羽守(でわのかみ)」って言葉を知っていますか?聞きなれない方も多いかと思いますので、簡単に説明すると、海外(多くは欧米)では、こんなに素晴らしい制度やしくみがあるが、一方、日本はそういった制度やしくみが整備されておらず、劣っているってよく言う人を指します。多くは、そういった人を揶揄する風潮でこの「出羽守」は用いられています。

私の前職は大半がバイリンガルでしたが、純ジャパもそれなりにいたので、職場ではこの言葉が良く飛び交ってました。彼ら曰く、「ここは日本だから郷に入りては郷にしたがえ」っていうことらしいです。

彼らの言うことももっともで、他人(海外)の芝生が青く見えるってこともよくあることもあるように、どの国にも良い面、悪い面があるので、一概に甲乙をつけることができません。また、海外育ちに、日本をいつもダメ出しされると、そこで生まれ育ってきた自分たちのアイデンティティのゆらぎを感じてしまうと思います。

ただ、この「出羽守」という言葉が揶揄として用いられるときにいつも感じているのですが、ある意味で帰国子女たちの足かせになっているのではないか。帰国子女は海外生まれ、海外育ちが多く、とてもダイバーシティにあふれているのに、日本で働くと一つの価値観に収まらざるをえないのではないかってことです。

何かにつけて海外と比較されるとちょっと癪に障るかもしれないけど、もうちょっといろんな価値観を受け入れるそういった心の余裕が日本人、そして日本の職場にあってもいいのかなって思います。

これって帰国子女が日本の学校に編入したときにうけたいじめ問題(70~80年代に盛んに議論されたと記憶しています)ともつながっており、けっこう根が深いんじゃないかと思うので、職場におけるダイバーシティの許容ってのをもっと推進する、そういう社会になっていければいいんじゃないかな、心からそう思います。



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