論理と動機付けのバランスなど

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みなさんごきげんいかがでしょうか。今日は一日中宿題や期末テストの予習をやっていました。金曜日に引いた風邪もすっかり回復し雑炊むしゃむしゃ食べています。

さて今日はいつも自分なりに気を付けている論理と動機付けのバランスについて述べたいと思います。何かふさわしい例があるかなと考えてみたのですが、直近では政府による漫画村など海賊版配信サイトのブロッキングの例が分かりやすいかなと思ったので、それを例に述べさせていただきます。

海賊版配信サイトのブロッキングについては賛否両論あって、まず批判的な意見から述べると、著作権侵害等悪質なサイトをブロッキングすることは、憲法の定める通信の自由、表現の自由、知る権利等を侵害するものだという意見ですね。中国化する日本という記事でも以前書きましたが、中国は情報統制をしていると批判しているくせに、その実、自分たちも同じようなことをしていて結局大差ないのではということにつながりかねません。

その結果、ブロッキングの範囲が今後さらに拡大していき、(たとえば、現政権に対して批判的な意見をのせたサイト、デモを呼びかけるサイト等へ普及し)国民の(政府への)信頼を失うことになりかねないと、インターネットコンテンツセーフティ協会(ブロッキングを扱う業界団体)は懸念を示しています。

こうした懸念は一本筋の通ったものでごもっともであると私は考えています。ただ、だからといってブロッキングも何も措置をしないのではなんだかなぁと釈然としない思いを抱いている方も多いのではないでしょうか。

この気持ちこそが私が今日提起したかった動機付けという概念です。論理的ではあるけれど、何か釈然としない、そういった気持ちを抱えている人たちの味方になって支えてあげるアイデアや意見を生み出すことが、人を「動機付け」ることにつながるのかなって思います。

今回のブロッキングが果たして海賊版サイト撲滅にどれだけ影響力があるかは不明ですが、(むしろいたちごっこになる可能性もありますが、)それでも政府の方でこういったアプローチをとったことで留飲を下げる思いをした人(特に出版社の方や漫画家の方等)がいらっしゃるのも想像に難くありません。

過度に動機付けばかり重視することはまずいですが、それでも論理的であればokと思うだけでなく、人の心を引き付けるための動機付けも同じくらい重視する必要があると思った次第です。

【新版】動機づける力―モチベーションの理論と実践 (Harvard Business Review Anthology)
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
ダイヤモンド社
2009-10-09



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