みなさんご機嫌いかがでしょうか。今日はアメリカにも日本のハンコ文化に類似するものが存在するかもって話です。
修士論文を提出したときの話
まずは修士論文審査のためのコミッティー(委員会)の委員を選出する必要があるのですが、指導教員に加えてコンピュータサイエンス研究科長や以前教わったことのある教授にコミッティー参加のお誘いをします。
その後、oral defenceと呼ばれる口頭試問(平たく言うと論文発表)が行われます。私はマスターですので、発表内容30分+Q&A20分程でした。質問はけっこうシビアでしたが、事前に何度も想定していたので、すべての質問に何らかの返答はできました。
論文発表が終わると、一度教室の外に出されてコミッティーが審査を行い、晴れてoral defenceパスしたよっ、おめでとう!ってなるわけです。そうなるとコミッティーのメンバー一人一人に論文審査アクセプトしたよっていうサインを書いてもらうんです。
ここで終わりかと思うとそうではなくて、今度はコンピュータサイエンス研究科のさらに上にある部(たとえば、工学部とかサイエンス学部)の長からのサインが必要になるので、そのサインをもらうために部にお伺いをたてるわけなんです。
無事、部からサインをもらってもまだ終わりではありません。今度は工学部やサイエンス学部のさらに上のgraduate school(大学院を統括しているところ)のdeanにさらにお伺いをたてにいくわけです。
ハンコがサインに変わっただけかもしれない(サインリレー)
承認得るのに複数人のサインが必要で1週間もかかっただけに、アメリカでも日本でも重要事項の決定については似たような方式とっているのかもしれませんね。アメリカのアカデミアの例がちょっと特殊なのかもしれませんが、珍しい体験ができました。
ということで今日はこんなところです!