冬目景さんの『空電の姫君』2巻を読んでみたなど【感想】

みなさんご機嫌いかがでしょうか。今日は冬目景さんの7月20日に発売された新刊『空電の姫君』2巻を読んでみた感想についてお伝えします。

ぜひ皆さんにも購入して読んでいただきたいので、できるだけ直接的なネタバレや画像転載などは控えます。

話がサクサク進んでいて今までにない傾向だと

話が全然進まないのが冬目景さんの作品の特徴の一つだと思っていたのですが、本巻では話がサクサク進んでいきます。(具体的には夜祈子の過去、バンドの今後等です。詳しくは新巻を購入してご確認ください。)以前の空電ノイズの姫君全3巻と空電の姫君1巻に比べると、話がサクサク進みすぎていて作者がまきにきているのかと勘ぐるぐらいです。

その分、内容は濃くて素晴らしかったです!

起承転結の転に既に入った感はある

話がサクサク進む、とても内容の濃い巻でしたので、個人的には『イエスタデイをうたって』4巻と同じくらい好きですね。おそらく今後作品が続くとしても一番濃密な内容を含んだ巻になるのではないでしょうか。

 

ふがいない男⇔しっかりとした女性、という構図

冬目景さんの作品に通底しているのが、男はふがいなく、女性はしっかりとしている、という構図ですが本巻でもこれは顕著に出ていますね。よくよく考えてみると、冬目景さんの作品の中でしっかりしている男が出てきた試しがないですね笑 本巻を読んでいてどことなく高橋留美子さんの作品を彷彿とさせるものがありました。

おそらくなんですが、冬目景さんはこういうふがいない男が結構好きなんでしょうね。だから、甲斐性ない男に焦点を当てやすいような舞台装置(『イエスタデイをうたって』ならコンビニ、『空電の姫君』ならライブハウス)を選んでいるのではないでしょうか。

人の死に頼りすぎている感はある

本巻は人の死に関する描写が多く出てきており、それはこれまでの冬目景さんの作品と同様(『イエスタデイをうたって』の湧くん)なのですが、ちょっと描写が多すぎて死がもたらす叙情に頼り過ぎなんじゃないかという気もしてきました。(そんなところが冬目景さんの作品の魅力的なところでもあるのですが笑)

死がよくマッチする絵柄ではあると思いつつも、いつか人の死なない漫画もみてみたい、そう思った次第です。

ということで今日はこんな感じです。