optビザの日本語求人がもはや現代版「クーリー(苦力)」な件について

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こういった話はあんまりしたくないんですが、これはちょっとひどすぎると思ったので書きつづりたいと思います。今日、期末テストの勉強の合間に、optビザ求人は日系企業でどのようなものがあるか調べてみました。みなさんも「opt 求人 アメリカ」等と検索していただければ簡単に見つけられるかと思います。

まず気になったことは待遇があまりにもひどいってことです。時給8ドルの最低賃金でのオファーも往々にしてありますし、IT関係の求人でも、NY、LAで月$2,000のところもあって物価の高い都市部で働くと家計は火の車になっています。これじゃ、現地企業の待遇の半分以下ですしね。

それと求人で提供されるビザはJビザで最長18か月までです。例外はあるものの、就労終了後は二年間アメリカから離れなければならず、H1Bビザのようなサポートは基本的に得られません。つまり、1年半のみの契約社員ということ。企業側としては正社員を雇うリスクを減らし、かつ安価な労働力を確保できるってことですよね。

この風潮こそ、トランプがまさに改革しようとしている低賃金での労働に他ならないと思います。研修目的で来ているとはいっても、実際にはクーリーのような奴隷労働ですし、アメリカの労働市場を歪めていますよね。

海外に行って働いてみたいと思っている人に、こういう仕打ちを平気でするのかなとちょっと悲しくなっています。日本のバイトと違ってビザの問題でそう簡単には逃げ出せないのに、バイトのように扱うなんて足元みられてますよね。(もちろん、需要と供給があるからこの市場が成り立つのは理解できますが)

ですから、私は今後は卒業後に日本語のサイトで求人を探さずに現地の企業に直接レジュメを送ろうかなと思います。みなさんも企業で働く際はよくよくご検討ください。

シンガポール育ち―ある苦力の自伝 (1981年)
タン・コクセン
刀水書房
1981-06



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