沙村広明さんの『涙のランチョン日記』が面白かった件【感想】

みなさんご機嫌いかがでしょうか。今日は沙村広明さんの『おひっこし』を読んだ感想についてご紹介します。

みなさまにぜひ本作品を読んでいただきたいと考えておりますので、作品の結末、画像やセリフについてはできるだけ直接的に言及しないようにします。

まずは簡単に沙村広明さんについてご紹介します。

Contents

沙村広明さんとは?

沙村広明
多摩美の油絵科卒の漫画家。代表作に『無限の住人』、『波よ聞いてくれ』。独特の台詞回しと洒脱な画風が特徴。冬目景さんは多摩美の漫研の先輩後輩の関係。

いずれの作品も人気を博していますね。

『おひっこし』とは?

おひっこし
文系大学の恋愛模様を描いた『おひっこし』、少女漫画家の波乱万丈の人生を描いた『少女漫画家無宿・涙のランチョン日記』、編集と一緒にいった京都旅行の顛末を描いた『みどろヶ池に修羅をみた』の三本立て。

『おひっこし』は沙村広明さんの作品なのにエグくない

正直、無限の住人の途中(尸良が出てきたあたり)から沙村広明さんの作品はエグくて私にはそれほど受け付けないのですが、こちらの『おひっこし』は沙村広明さんは全然エグくないんですよね。

他の一部作品でも結構誰得なわからないエグい描写があって時折不快なのですが、『おひっこし』はかなり読みやすいです。

文系大学のあるあるをうまく描けている

『おひっこし』は文系大学生(美大)の日常がうまく描けているなと。(音楽を除き)作品制作に邁進しているわけではなく、飲んだくれていたり夜のお店でバイトしていたりするってのはなかなかリアルなのかなと。

なぜか各話のタイトルがPUFFYの楽曲からとられていた

沙村広明さん、PUFFY好きなんでしょうか。なぜか各話のタイトルが全てPUFFYの楽曲からきていましたね。

おそらく沙村広明さんの最高傑作であろう『少女漫画家無宿・涙のランチョン日記』

一番おもしろかったのは『少女漫画家無宿・涙のランチョン日記』です。一言でいうと少女漫画家の波乱万丈の人生を描いています。テンポがとにかくよくて個人的には『おひっこし』よりインパクトがありました。あの仮面かぶった担当編集はモデルがいるんでしょうか笑 ありえないんだろうけれどよくわからない論理が展開されていてところどころ、なるほどとうなずいてしまった箇所がありましたね。

個人的には刑務所に入ったくだりがめちゃくちゃ好きで、看守とのやりとりとか同業の人とのやりとりを1ページでまとめているところが一番好きですね。

沙村広明さんの入門編ですのでぜひ読んでみてください!

エグイ描写控えめで基本的に全編ギャグトーンなので万人受けするかと思いますのでぜひお読みください!

ということで今日はこんな感じです!