みなさんご機嫌いかがでしょうか。今日は最近オススメの漫画家・田島列島さんの作品の特徴についてご紹介します。商業誌で刊行されている田島列島さんの作品は全て購入して読みました。まずは簡単に田島列島さんの略歴についてご紹介します。
Contents
田島列島さんとは?
次に田島列島さんの作品をご紹介します。
田島列島さんの作品紹介
田島列島短編集ごあいさつ
子供はわかってあげない
水は海に向かって流れる
田島列島さんの作品の特徴
さて、ここからが本題ですが田島列島さんの作品の特徴についてお伝えします。
複雑な家庭環境
私が田島列島さんの作品の特徴として真っ先に思いつくのはまず複雑な家庭環境ですね。たとえば『田島列島短編集ごあいさつ』では、主人公は高校生であるにも関わらず何故か姉と二人暮らしで、親と一緒に暮らしておりません。『子供はわかってあげない』でもヒロインのお父さんは新興宗教の教祖、主人公のお兄ちゃんはトランスジェンダーという感じでかなり複雑な家庭環境ですね。同様の事例は最新作の『水は海に向かって流れる』にも当てはまっていて、主人公とヒロインはダブル不倫していた親をもって、ヒロインはずっと根にもつこととなります。
お金に関する描写
こちらも非常に特徴的だと思うのですが、お金に関する描写が多くかつ効果的に使われているんですよね。たとえば『水は海に向かって流れる』で榊さんの母親(不倫して絶縁済)に会いにいった後で、主人公の直達くんが榊さんの母親からカツアゲして、そのカツアゲしたお金を募金箱に入れるなんてシーンは常人には考えつかないですからね。
他にも『子供はわかってあげない』でも新興宗教の教祖がお金持ち逃げしたくだりなんかみると、作者の中でお金に関するなみなみならぬ思いがありそうですね。
探偵もの
作者が金田一やコナンといった探偵ものが好きなんでしょうか。登場人物の中に探偵的な役割を持つ方(『子供はわかってあげない』の門司くんのお兄さん)が出てきますね。作中でもところどころに探偵っぽいセリフがあるのでけっこう作者がお好きなんじゃないでしょうか。
オカルト系?
作中にチュパカブラとかキャトルミューティレーション、アブダクション、新興宗教なんて単語が小ネタで散りばめられていて多分作者オカルト系結構好きなんじゃないでしょうか。X−Filesとか見てそうな感はありますね。
高校生の青春もの
短編集の中にも幼馴染の高校生の青春ものがありますし、ごあいさつも主人公は高校生の女の子、『子供はわかってあげない』、『水は海に向かって流れる』も高校生ものですから、高校生どうしのボーイミーツガールっていう王道を歩んでいますよね。
ということで今日はこんな感じです!